WHERE句とは?
WHERE句は、SQLでデータを検索する際に、特定の条件を指定するためのものです。まるで、図書館で本を探すときに、著者名やタイトルで検索するようなイメージです。
WHERE句の基本的な書き方
WHERE句は、SELECT文と一緒に使用します。
SELECT カラム名1, カラム名2, ...
FROM テーブル名
WHERE 条件;
- SELECT: データを取り出すためのキーワードです。
- カラム名: 取り出したいデータの種類(例えば、名前、年齢、住所など)を指定します。
- FROM: データを取り出す対象のテーブル名を指定します。
- WHERE: 条件を指定するキーワードです。
- 条件: データを絞り込むための条件を記述します。
条件の指定方法
WHERE句では、以下のような条件を指定できます。
- 等号: = (例: age = 30)
- 不等号: !=, <>, <, > (例: salary > 50000)
- LIKE: 部分一致検索 (例: name LIKE ‘%山田%’)
- BETWEEN: 範囲指定 (例: price BETWEEN 1000 AND 2000)
- IN: リストの中から選択 (例: department IN (‘営業’, ‘開発’))
例1.一つの条件を指定する
-- customersテーブルから、年齢が30歳以上の人の名前と住所を取り出す
SELECT name, address FROM customers WHERE age >= 30;
-- productsテーブルから、価格が1000円以上2000円以下の商品名と価格を取り出す
SELECT product_name, price FROM products WHERE price BETWEEN 1000 AND 2000;
-- employeesテーブルから、名前が"山田"を含む社員の情報を全て取り出す
SELECT * FROM employees WHERE name LIKE '%山田%';
例2.複数の条件を指定する
複数の条件を指定する場合は、ANDやORを使います。
- AND: 両方の条件を満たすデータを取り出す
- OR: いずれかの条件を満たすデータを取り出す
-- customersテーブルから、年齢が30歳以上で、都市が"東京"の人の情報を全て取り出す
SELECT * FROM customers WHERE age >= 30 AND city = '東京';
-- productsテーブルから、カテゴリーが"食品"または"飲料"の商品名と価格を取り出す
SELECT product_name, price FROM products WHERE category = '食品' OR category = '飲料';
まとめ
WHERE句を使うことで、データベースから必要なデータだけをピンポイントで抽出することができます。WHERE句の使い方をマスターすれば、データ分析やシステム開発の効率が大幅に向上します。
練習問題
- 「employees」という従業員テーブルがあり、”name”(氏名)、”department”(部署)、”hire_date”(入社日)というカラムがあるとします。
- “営業”部署の社員の氏名と入社日をすべて表示してください。
- 2023年以降に入社した社員の氏名と部署を表示してください。
- 名前が”佐藤”で、”開発”部署に所属している社員の情報をすべて表示してください。
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