独学でJavaを始めたい方向けに、最短で成果を出すための学習ステップ・教材・週ごとの進め方をまとめました。
「小さく理解→すぐ実装→反復」を意識することで、効率よく上達できます。
学習の全体像(6ステップ)
「小さく学んで、小さく作って、すぐ公開」—このサイクルを3か月回せば、初心者でも“動くものを作れる人”になれます。
| Step | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| 1 | プログラミングの基礎理解 | 変数・条件分岐・繰り返しのイメージが掴める |
| 2 | Java基本文法(コンソールでOK) | 基礎文法を実行できる |
| 3 | オブジェクト指向の基本 | クラス/メソッド/インスタンスが説明できる |
| 4 | 開発環境(Eclipse or IntelliJ)に慣れる | プロジェクト作成〜実行〜デバッグができる |
| 5 | ミニアプリ制作(2〜3本) | 完成物をGitHubに公開できる |
| 6 | 振り返り&学習ログを発信 | 言語化で定着&次の伸びしろを確認 |
ステップ別の進め方
一度に全部を理解しようとせず、動いたところから理解を深めるのが最短です。
Step 1:プログラミングの基礎理解
- 「入力 → 処理 → 出力」の流れを掴む
- 変数・型・条件分岐・繰り返しの“役割”をざっくり理解
- 完璧主義にならず、まずは雰囲気を掴む
Step 2:Java基本文法(コンソール)
- Scannerでの入力、配列、メソッドを練習
- 最初はオンライン実行環境でもOK
- 動いたコードは必ず保存しておく
Step 3:オブジェクト指向の基本
- クラス=データと処理のセット、という理解でOK
- まずは「分ける」ことを意識する
- 継承は後回しでOK。分割と再利用を体感
Step 4:開発環境に慣れる(Eclipse / IntelliJ)
- プロジェクト作成 → 実行 → デバッグを練習
- ショートカットは3つだけ覚える(実行・検索・置換)
- リファクタリングを怖がらない
Step 5:ミニアプリ制作(2〜3本)
- 条件分岐・配列・リストを含む簡単なプログラムを作る
- UIは不要、コンソール完結でOK
- 目的・使い方・実行例をREADMEに書く
Step 6:振り返り&発信
- 「つまずき → 原因 → 修正」をノートやブログにまとめる
- 学習ログを定期的に見返して成長を確認
おすすめ教材・サイト
教材は“1冊+1サイト+1動画”の3点固定で回すと迷いが消えます。
| 分類 | 教材名 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 書籍 | スッキリわかるJava入門 | 基礎〜オブジェクト指向の理解 |
| Web | Progate Java / ドットインストール | 手を動かして理解を固める |
| リファレンス | Oracle公式ドキュメント | 正確な仕様確認(短時間でピンポイント) |
3か月(12週間)の進め方
週3〜4日・1回60〜90分の学習で、完成物2〜3本を目標にします。
| 週 | 内容 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 1–2 | Progateや動画で基礎文法を体験 | if文・for文・配列の流れを理解 |
| 3–4 | 書籍『スッキリわかるJava入門』でオブジェクト指向を学ぶ | クラス設計の考え方を理解 |
| 5–6 | Eclipse/IntelliJ導入とデバッグ練習 | 開発環境を自由に操作できる |
| 7–9 | ミニアプリ①②を制作(例:電卓・おみくじ) | GitHubにコードを公開できる |
| 10–12 | ミニアプリ③+学習ログを記事化 | 学びを言語化して定着させる |
ミニアプリ例
UIは不要、コンソール完結で「入出力・分岐・繰り返し・コレクション」を必ず盛り込みます。
- おみくじアプリ:乱数で結果を表示、履歴を配列に保存
- 電卓:四則演算とエラー処理(ゼロ除算など)
- 書籍在庫ミニ管理:追加/一覧/検索をArrayListで実装
- タイピング練習:制限時間・正答率の集計
- TODO管理:タスク追加・完了・削除を管理
つまずき回避ガイド
「分からないところを潰してから次へ」は遠回り。8割理解で前へ進みましょう。
- 環境構築で止まらない:最初はオンライン実行環境でもOK
- 用語は必要になったときに調べる
- 1日長時間やらず、短時間×高頻度で反復
- 完成物は小さく:機能は3つ以内に絞る
- GitHub公開を習慣化して記録を残す
まとめ
Javaは一見難しそうに見えますが、「小さく動かす → 理解を深める」を繰り返せば誰でも習得できます。
- 基礎を1か月で終わらせる
- 2か月目でオブジェクト指向に慣れる
- 3か月目で完成物を2〜3本作る
今日からでも「最初の1行」を書いてみましょう。
プログラムは“読む”より“動かす”ことで身につきます。

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