配列とは?
Javaの配列は、同じ型のデータを複数個まとめて扱うための便利な仕組みです。例えば、学生のテストの点数や、商品の価格など、同じ種類のデータをたくさん扱う場合に、配列を使うことでプログラムの記述が簡単になります。
なぜ配列を使うと便利なの?
- 複数の変数をまとめて管理できる:
- 個々の変数をたくさん宣言する手間が省けます。
- データのアクセスや操作が簡単になります。
- 繰り返し処理が効率化できる:
- for文などを使って、配列の要素を一つずつ処理することができます。
- メモリ効率が良い:
- 複数の変数を個別に宣言するよりも、メモリを効率的に利用できます。
配列の基本的な使い方
1. 配列の宣言と初期化
int[] scores = new int[5]; // 整数型の配列を5要素分作成
String[] names = {"太郎", "次郎", "三郎"}; // 文字列型の配列を初期化
int[] scores
: 整数型の配列を宣言new int[5]
: 5つの要素を確保String[] names
: 文字列型の配列を宣言し、同時に初期化
2. 配列へのアクセス
int firstScore = scores[0]; // 配列の最初の要素にアクセス
String secondName = names[1]; // 配列の2番目の要素にアクセス
- 配列の要素にアクセスする際は、インデックス(0から始まる番号)を指定します。
3. 配列への値の代入
scores[2] = 80; // 配列の3番目の要素に80を代入
配列を使った例
int[] numbers = {1, 2, 3, 4, 5};
// 全ての要素を表示する
for (int i = 0; i < numbers.length; i++) {
System.out.println(numbers[i]);
}
// 配列の要素の合計を求める
int sum = 0;
for (int number : numbers) {
sum += number;
}
System.out.println("合計: " + sum);
配列の注意点
- 配列の範囲外アクセス: 配列の要素数を超えたインデックスでアクセスすると、
ArrayIndexOutOfBoundsException
が発生します。 - 配列の初期化: 配列を宣言しただけでは、要素には初期値(数値型なら0、参照型ならnull)が入っているだけです。
- 配列のコピー: 配列を代入しても、元の配列への参照がコピーされるだけで、新しい配列が作成されるわけではありません。
まとめ
配列は、Javaプログラミングにおいて非常に重要な概念です。
- 同じ型のデータを効率的に管理できる
- 繰り返し処理を簡潔に記述できる
- 様々なデータ構造の基礎となる
この記事では、配列の基本的な使い方について解説しました。 ぜひ、実際にプログラムを作成して、配列の使い心地を体験してみてください。
コメント